「今日は一枚だけ!」心に響く風景写真を撮るために大切な心構え

はじめに
風景写真を撮る時にあなたは一日に何枚の
作品を獲得するでしょうか?
50枚?100枚?
という答えになってしまったら、きっと
それらの写真を再び引っ張り出して何度も見たいような
写真とは言えないでしょう。
少し強気な言い方かもしれませんが、
心に響く風景写真とは1日に何枚も生み出せるもので
はありません。
心に残る風景写真とは?
心に残る風景写真とはズバリ
自分の決めた風景・構図に最高の瞬間が訪れた場面を
切り取ったもの
でしょう。
とりあえずパシャパシャとって行くような
スタイルの写真は後に一度は見るでしょうが
お蔵入りして、忘れ去られてしまうことが多いでしょう。
それに対して最高の瞬間を切り取った写真は
いつまでも心に残り、じっと眺めていたくなるような
作品になるでしょう。
また、写真提供、写真展、販売などの他者に
お披露目する機会がある場合はなおさら心に響く
究極の一枚が必要となるでしょう。
では、どうしたら心に残る風景写真がとれるのでしょうか?
その日撮る写真は1枚と決めてみよう
とりあえず出たとこ勝負というのも新鮮で悪くはないですが
あまり内容のない、ありふれた写真を何枚も撮って
しまいがちです。
極端な考えかもしれませんが「今日は一枚だけ!」
と決めてしまうと良いでしょう。
今日は一枚!
と強く意識することでより神経が研ぎ澄まされ
一枚の写真に対する想いも強くなり
心に響く写真を作りやすくなります。
しかし、ただ単に一枚しか撮らないぞと決めるのではなく
その一枚を撮るためには意識すべきことがあります。
これは僕自身も風景写真の撮影に行く際に常に
心がけていることですので紹介します。
⒈テーマを決める
まずどんな写真を撮りたいのか具体的なテーマ
を決めましょう。
行く場所によってその内容は異なります。
内容としてはざっくりとしたものより
詳しい方が理想です。
最低でも対象物、組み合わせ、周囲の雰囲気、できればカメラの設定も
イメージできると良いでしょう。
例としていくつかあげてみます。
- 海岸で夕焼けとカッコイイ形の岩(長時間露光で水面を均一に)
- 渓谷で朝霧が漂う中、鉄橋に列車が走るシーン
- 雲海の上に浮かぶ富士山に朝日が照りつけるシーン
- 槍ヶ岳(特定の山)モルゲンロート
- 前傾に紅葉を入れて背景に滝が入るシーン
- 湖に映る天の川と前景に花や特徴のある岩を入れるシーン
- 白馬岳(特定の山)の上空に雲が流れたシーン(白黒写真で)
上記で示したように
ある程度どのようなシーンを撮りたいのか頭でイメージする
と最終的に自分の撮影したいものに近づけやすくなります。
⒉計画を立てる
テーマを決めることが大切と述べましたが、
その次に実行することは計画を立てることです。
計画を立てることで程度自分が思い描いたように条件を整える
ことが可能となります。
天候の把握
もっとも厄介なのが天候で、どんなに信頼性の高い
天気予報でも100%予報通りになるとは限りません。
しかし雲が多いのか少ないのか、気圧配置はどうなのか、
何時頃から雨なのか予め情報を把握して撮影計画を立てると
効率が良いです。
また、晴天だけが風景写真に有利な条件ではありません。
「逆に雨ならこういう写真も取れるな!」と天気に応じた
撮影プランを立ててみましょう。
日の出・日の入り
太陽がどこから登ってどこに沈むのか、またそれは
何時なのかを知ることは非常に大切です。
オススメのアプリがあるのでこちらの記事も参考に
して下さい。
日の出・日の入りの時間がわかれば朝焼け、夕焼けの
時間も把握できるのでその時刻までにその日一番の
構図を見つけるように動くことができます。
現場の情報収集
現場の情報収集もとても重要な作業になります。
撮影現場にはどんな物があるのか。
海であれば、そこが砂浜なのか、石浜なのか、崖なのか、
テトラポッドや夕陽の障害物となる物があるのか。
山であれば、その時期どんな花が咲いているのか、
山の位置関係、既に他者によって撮影されている構図なども
参考にすることも大切です。
インターネットや地図などで予め現地の情報を入手
しておくことは計画を立てる上で重要となります。
⒊最高の瞬間の訪れを待つこと
心に響く風景写真を撮るための最後の砦、
それは「最高の瞬間を待つ」ことです。
テーマを決め、計画を立て、現場に足を運びカメラをセット。
結論から言うと
最高の瞬間はずっとは続きません!
最高の瞬間は突然訪れます。
撮影する物、構図が決まればあとはそこの雰囲気が
絶頂に達する瞬間をひたすら待つだけです。
待つといっても、快適な環境でのんびりお茶でも
飲みながら待てれば良いですが必ずしもそうではありません。
雪の降る中、風の強い中、雨が降る中、蒸し暑い中
この瞬間が一番辛い部分でもあり
風景写真の中で一番胸がドキドキする瞬間、
「ニヤリ」としてしまう瞬間でもあります。
まとめ
以上、僕が風景写真撮影で意識していることでした。
この三つのテーマ、計画、待つことを意識していると
必然的に撮影される写真はぐんと少なくなるでしょう。
実際に僕が上記のことを意識して撮影に望んだ場合
一日あって最終的に作品として残るのは3つほどです。
また、撮影する枚数が減ればデータの削減にもなり、
後に編集する過程で取捨選択する労力も軽減されます。
何より、質の高い写真が生まれます。
これまでなんとなくカメラを持っていって
出たとこ勝負の写真撮影で満足出来なかった経験が
ある人は是非このことを意識してみて欲しいです。
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