勘違いのレタッチ詐欺という言葉を撲滅せよ!レタッチ詐欺は騙そうとした心理の有無にある 

勘違いのレタッチ詐欺という言葉を撲滅せよ!レタッチ詐欺は騙そうとした心理の有無にある 

『この写真、詐欺じゃね?』

想いをい込めて撮影し作り上げた写真に対して

こんな言葉を投げかけられたことはないだろうか?

もちろん僕も自分の撮影した風景写真の作品を色んな人に見せる機会があるが

「こんなに綺麗なの?」「こんなに赤くなるの?」と言う意見ならまだしも

詐欺だ!」と言う言葉をふっかけられたことがある。

そんな言葉を貰って心地よく感じる人はいないだろう。

結論から言うと

写真は芸術そのである!

つまりそんな言葉に左右されていては自身の作品に対しての想いなど

対して大きくないと言うことだ。

きっと多くの人がこの「詐欺だ!」「これは嘘写真だ」と言う言葉に悩まされているに違いない。

ただ単に人の認識の違いによるものなのに、、、

もしそれで自身の方向性を変えざるを得ない心境になっているとしたら、ちょと待って

是非この記事を最後まで読んでもらいたい。

 

自分の作品が『写真』派なのか『フォトグラフィー』派なのかをはっきりさせよう

リアリズムを優先した『写真』派

ここで言う『写真』とは思考のことであり画像、撮影方法のことを意味する写真の言葉とは区別する。

  • 目に見えている元の同じでなければ作品として駄作。
  • レタッチはタブー
  • HDR合成は詐欺と同じだ 
  • Jpeg が基本だろ!

一般的には上記のような考えを持っている人のこと。

ちなみにWikipedia では写真の定義を以下のようにしている。

日本語の「写真」という言葉は、中国語の「真を写したもの」からである

引用先:Wikipedia

我々目に見えているものに限りなく近く、むしろ一致し、

カメラの性能で捉えられる限界で現されるもの。

 芸術を優先したPhotography(フォトグラフィー)派

  • レタッチ、加工賛成
  • 光を操り作品を作る▶︎フィルターを使用 
  • 長時間露光を好む
  • HDR合成、露出ブレンドを使用
  • 元画像を元に全く新たな芸術作品をレタッチで作る

一般的に上記のような考えを持っている人のこと。

Photographyの意味を調べてみると

Photography is the science, art, application and practice of creating durable images引用先:Wikipedia

 

つまり、フォトグラフィーは科学、芸術、そして電磁波、粒子、放射線などを含む

光で描かれたものと言う意味をもつ。

 

実は前者の『写真』派は圧倒的に日本人に多い。そしてフォトグラフィー派を批判するのも

同様に日本人に多い傾向にあるのが事実だ。

また日本の一般社会も何故かこのリアリズム主義な写真を好んで使用している傾向にある。

日本で開催されているフォトコンテスト、書店で購入できる写真集を見てみると良くわかるが

明らかなレタッチもなく目に見えたまま???の写真が多い。

参考として海外の写真を例に

アイスランドのツアー会社

Guide to Iceland のWebページの写真をいくつか見て欲しい。素晴らしい写真が沢山ある中で

あ、これは『フォトグラフィー』寄りだなと思えるものを発見することができる。

また海外の空港などで手にする観光のパンフレットでもその違いを確認することができるだろう。

どちらが正しい、間違えと言うことでは無いが

海外の写真家に影響されて風景写真を始めた僕にしてみれば日本で見かける

多くの風景写真はやや物足りない気持ちになることもある。

 

ここまで来てなんとなく『写真』と『フォトグラフィー』の違いを理解できただろうか。

この違いについて非常に詳しく解説している他の記事もあるので是非参考にして欲しい。

第1回〜写真とPhotographyの違い〜

この記事を書いている山村健児さんはフォトグラフィーの魅力を作品を通して

表現されている素晴らしい風景写真家なので、是非山村健児さんの作品をチェックして欲しい。

2018年横浜で開催されたCP+2018の講演でレタッチの重要性について述べているので是非

見て欲しい。

 

 

二種類の比較写真を見てみよう

*なおサンプルとして用意した写真であり作品のクオリテイは内容に影響しない

比較写真⑴

比較写真⑵

はい。

とりあえず二種類の比較写真をお見せしたが実はこの中には

一つの画像データをもとにした三種類の写真が存在している。

A.比較写真⑴左側:『写真』で特にレタッチを加えていないもの

・ありのままを優先し人工的な着色、シャドーの調整などしていない

B.比較写真⑴右側:『写真』と『フォトグラフィー』の中間を意識しレタッチたもの

・なるべく現実に近い結果にしようとしながらも強調したい部分の調整をレタッチする

A.比較写真⑵左側:『写真』で特にレタッチを加えていないもの

・同上

C.比較写真⑵右側:『フォトグラフィ』のみを意識しレタッチしたもの

・非現実的にし全く別の世界を表現しようして作るもの

 

大きく分けると三つに分類される

A『写真』———B『写真』と『フォトグラフィー』の中間 ———C『フォトグラフィー』 

 

さてここからが重要な部分で

あなたは A, B, C  であればどのスタイルを自分のスタイルとしていくだろうか?

あなたが作品を作っていく上で好みのスタイルを決めてみよう。

・私は絶対何が何でも加工はしない、ありのままを表現したいなら        A

現実的な範囲におさめながら非日常感、優美さ、を強調し表現したいなら    B

・非現実的世界、素画像を用いてバーチャルな世界を表現したいなら       C

 

もちろん普段『写真』派であるがBを取り入れた作品を作る人もいれば、『フォトグラフィー』派の人がAを意識して作ることもある。ここでは言葉の意味として分類している

 あなたのスタイルは芸術性そのものである

上記のA B C スタイルはどれも立派な芸術性である。

自分の芸術性に自分が気づいていて軸をしっかり持っていれば

「私はこのスタイルなので」 と物申せる。

他者にあなたの芸術性をとやかく言われる筋合いもなければ、気にする必要もない。

ただ単に文句を言う人は残念ながら写真の世界においての芸術に対する考えが狭いだけ。

あなたの芸術のスタイルを貫き通すことが何より大切である。

しかし写真提供や仕事として引き受ける際に注意しておきたいことがある。

クライエントから「とりあえず綺麗な写真取ってくれよ」と依頼されたとしよう。

まず、そのクライエントの求める作品とあなたの芸術性のベクトルが一致していることを

確認することを忘れないで欲しい。

『綺麗な』の一言の中には数えきれないほどの芸術の種類がある。

やっとの思いで作り上げた作品が提出時に、

「これはイメージと違う。雲を流したりするのは非現実的だから普通に撮って。」

なんてきたら、、、 ふざけるな。

 

なので事前にあなたの芸術スタイルを提示し、可能であれば参考作品を見せることも

必要だろう。

何故レタッチはをするのか

レタッチとは

画像の色の補正や汚れの除去、合成といった画像の修整や加工作業のこと

引用先:コトバンク

やはりなんらかの加工と判断して良い。

その加工にはセンサーダストを消すこと、入って欲しくないところにいた人間の像を消すこと、

コントラスト、シャープネスを調整すること、異なる露出の写真を合成し

写真の見た目を少し良くする効果がある。

決して空を真っ赤にして海を黄色にして山を紫にしてと現実を非現実に覆す行為だけを指している

ものではない。

そもそも「加工なしのJpeg です」も加工ゼロの真を写し出している『写真』とは言えない!

ほとんど全てのカメラの機能に画像クオリティを選択できる機能がある

大き分けると

RAWデータJPEGデータ  に分けられる

RAWデータは撮影後にほぼ必ずレタッチ編集する目的で使用される

JPEGデータは撮影後に必ずしもレタッチ編集はせず、撮って出しで使用されることが多い

ここで「私はJPEGなので一切加工は行なっていません。」なんてことを言っているとしたら

それは間違い。

 

JPEGとRAWの違い メリットとデメリットの記事を参考にしてみよう

JPEGとしてデータが記録される過程で、少なからずホワイトバランス、コントラスト、色彩などの

調整が自動的に行われ記録されている。時としてその自動的な調整が現実と異なることも多々ある。

むしろRAWデータからその時の情景を思い出しながらレタッチにて再現していく方がより自然な

結果となることがある。

こちらの写真を例すると

左側はLightroom シャドー0の状態のもの

右側はシャドー+70でその他の設定は同一

この写真を見た時どちらが良い?と言うのは見た側の判断であるが

撮影した僕が見た景色は左側ではなくレタッチを施した右側の写真となる。

僕にとって現実に近いの実は加工していない左側でなく右側の作品なのだ。

明るいものに露出を合わせると、暗いものはますます暗く黒つぶれ

暗いものに露出を合わせると、明るいものは真っ白に白飛び

これはカメラの性能の限界によるもの。

我々の目は暗闇でない限りカメラより優れているためカメラが捉えることの出来ない部分まで

認識できる

カメラの性能と我々の目の性能の隙間を埋めるためにはやはり

レタッチ、HDR合成、露出ブレンドと言ういわゆる加工と言う処理は必要になってくるのだ。

そもそもレタッチ詐欺てなんだよ

レタッチ詐欺というのは

作品を作る過程での編集者の心理によるものである。

騙してやろうと意図して作られたものならレタッチ詐欺、詐欺写真である

それが結論だ。

極端な話

実際に存在しないものをレタッチで作り出しで

ありますよー!と宣伝する がレタッチ詐欺、というかこれはもう犯罪ですね。

 

余談だが、

人物写真においてマッチングアプリ等で加工して激変した写真のせるのは

レタッチ詐欺。かな。

この画像と現物全然違うやんかーい なんてことになりトラブルになりかねない。

 

デジタル整形・詐欺レタッチ写真についに法的罰則!違反すれば罰金500万円

こんな記事もあるように注意は必要。

なので作品をには「この写真は加工済みです」の表記が義務付けられたりしている。

風景写真ではそんなトラブルは滅多にないが、販売や、画像提供時には

必要あれば自分のスタイルを説明することも求められるかもしれないので

その時は臨機応変に対応すること。

まとめ

今回述べた内容は風景写真だけでなく多くの写真の分野でも共通することではないだろうか。

ここで一番大切なのはあなたがあなた自身の芸術スタイルを自覚すること。

自分自身の芸術スタイルを確立してしていれば『写真』『フォトグラフィー』という言葉

の意味だけにとらわれず、素晴らしい作品を作っていけるはずだ。

もし今後「レタッチ詐欺」「詐欺写真だ」なんで言われても気にせず

あなたのスタイルを貫いていって欲しい。